【おすすめTED解説】エドガー・アラン・ポーを読むべき理由

エドガー・アラン・ポーを読むべき理由 TED Talks 解説

こんにちは、ricaです。

TED talks を300コンテンツ以上視聴してきた私が、おすすめの TED talks を解説付きで紹介します。

Talkの内容を要約しながら英単語やフレーズなどピックアップしています。

英語学習にも、日々の学びにもお役立ていただけると思いますので是非ご覧ください♩

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今回は、読書のトピックです。

エドガー・アラン・ポーの本は読んだことがありますか?

「モルグ街の殺人」「黒猫」「アッシャー家の崩壊」などのホラー短編や推理小説などが有名ですが、

その不気味でゾッとするような描写は、後世の文学作品に多大な影響を与えてきました。

彼の魅力と、その作品について、TED-Edでざっくり知っておきましょう。

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Why should you read Edgar Allan Poe?
なぜエドガー・アラン・ポーを読むべきでしょうか?

Scott Peeples
スコット・ピーピルズ

2018年9月

04:54

話すスピードの速さ★★☆☆☆
動画の長さ★☆☆☆☆
語彙の難しさ★★★☆☆
アクセントの難しさ★☆☆☆☆
お笑い要素☆☆☆☆☆
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エドガー・アラン・ポーの魅力は一気に読める短さと、一語一句に込められた意図

A high forehead topped by disheveled black hair,
a sickly pallor,
and a look of deep intelligence and deeper exhaustion in his dark, sunken eyes.

広い額に乱れた黒い髪
病的に青白く
深い知性がある表情と 暗く くぼんだ目から読み取れる 疲れ切った表情

NEW WORD

forehead:額

high foreheadで、広いおでこ。

おでこが広い人って、頭のてっぺんに向かっておでこが広がっている状態なので、高さを表すhighが使われるんですね。

ただ、海外YouTuberの方の動画を見てみると、large foreheadや、big foreheadという表現をしていたので、highでなくても意味は伝わりそうですね。

NEW WORD

top:頂をおおう、頂をつける

topという馴染みのある単語が動詞で使われています。

topped byやtopped withという使い方をすることが多いようです。

↓こちらのページを参考にさせていただきました。

英語「top」の意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
「top」の意味・翻訳・日本語 - (ものの)頂上、てっぺん、頭、(ページ・地図などの)上、上部、上段、上欄、(食卓・部屋などの)上席、上座、(ものの)上面|Weblio英和・和英辞書

disheveled black hairでA high foreheadが覆われているようなイメージですね。

NEW WORD

dishevel:振り乱す、乱す

NEW WORD

pallor:不健康な青白さ

NEW WORD

sunken:沈没した、くぼんだ

sink(沈む)の過去分詞です。

Edgar Allan Poe’s image is not just instantly recognizable
– it’s perfectly suited to his reputation.

エドガー・アラン・ポーのイメージは 一瞬にして見分けがつくだけでなく
ポーの評判と 完全に一致しています

rica
rica

鋭い刃がついている振り子の下に、

革紐で縛られている囚人。

主人の部屋から出ようとしないカラス。

などなど。。。

Poe’s macabre and innovative stories of gothic horror have left a timeless mark on literature.

ポーのゾッとする 創意に富んだゴシックホラーは 時代を超えて 文学に影響を及ぼしています

NEW WORD

macabre:ゾッとする、気味の悪い

rica
rica

当時は同じジャンルの作家も多くいましたが、なぜエドガー・アラン・ポーだけが他とは一線を画す著名な文豪となったのでしょうか。

As a literary critic, he identified two cardinal rules for the short story form:
it must be short enough to read in one sitting, and every word must contribute to its purpose.

文芸評論家として ポーは短編小説の形式について 2つの鉄則を見出しました
一気に読める 短さであること 一語一語が 意図をもっていること

NEW WORD

cardinal:重要な、基本的な

NEW WORD

in one sitting:1回の試みで

By mastering these rules,
Poe commands the reader’s attention and
rewards them with an intense and singular experience
– what Poe called the unity of effect.

この鉄則を極めることにより
ポーは読者の注意を引きつけ
強烈で奇妙な体験を提供することで 読者に応えました
すなわち ポーが「効果の統一性」 と呼んだものです

NEW WORD

reward:報いる、見返りを与える、ご褒美を与える

NEW WORD

singular:並外れた、驚くような、奇妙な

Poe’s stories use violence and horror to explore the paradoxes and mysteries of love, grief, and guilt,
while resisting simple interpretations or clear moral messages.

ポーの作品は暴力と恐怖を使い 愛 苦悩 そして 罪悪感の逆説や謎を
簡単な解釈や 明快な道徳的主張に 抵抗しながら探っていきます

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読者を巧みに騙すポーの作品

And while they often hint at supernatural elements,
the true darkness they explore is
the human mind and its propensity for self-destruction.

不可思議な要素を ほのめかしている一方
物語が探っている真の闇は
人の心と その自滅の傾向です

NEW PHRASAL VERB

hit at:仄めかす

NEW WORD

propensity:性向、傾向

 
rica
rica

どういうことでしょうか。

実際の作品を見てみましょう。

The Tell-Tale Heart(告げ口心臓)

身の毛もよだつ 殺人を実行しようとするものの 殺人犯は 被害者に対して 憐憫の情も同時に示します しかし その感情移入も程なく 被害者にとりつく行為へと戻ります

TED公式サイト日本語訳より引用

LIGEIA(ライジーア)

題名と同じ名前の主人公は 夫の2番目の妻の死骸を通して 死から蘇りました 又は少なくても アヘン中毒の語り手が そうであると考えています

TED公式サイト日本語訳より引用

William Wilson(ウィリアム・ウィルソン)

主人公が 尾行していると思っていた男と 激しく対立した時 彼は単に 鏡に映った自分の姿を じっと見ていただけかもしれません

TED公式サイト日本語訳より引用

Through his pioneering use of unreliable narrators,
Poe turns readers into active participants
who must decide when a storyteller might be misinterpreting or even lying about the events they’re relating.

頼りにならない語り手という 先駆的な手法を通して
ポーは読者を積極的に 参加するよう仕向けました
読者は 語り手が いつ勘違いをしていたのか はたまた 出来事について嘘を語っていて それが いつだったのかを判断しなければなりません

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短編ホラー小説だけじゃない、ポーの推理小説や詩の魅力

Although he’s best known for his short horror stories,
Poe was actually one of the most versatile and experimental writers of the nineteenth century.
He invented the detective story as we know it,

with “The Murders in the Rue Morgue,” followed by “The Mystery of Marie Roget” and “The Purloined Letter.”

ポーは 短編ホラー小説で よく知られていますが
実際は 最も多彩で 実験的な 19世紀の小説家の1人です
ポーは我々も知っている 探偵小説を生み出しました
『モルグ街の殺人』で 続いて『マリー・ロジェの謎』 そして『盗まれた手紙』です

NEW WORD

versatile:多才な、多芸な

NEW WORD

detective:探偵、探偵の

同じスペルで名詞、形容詞どちらも使えます。

rica
rica

今や推理小説では定番の探偵ものですが、ポーが元祖だったのですね。

All three feature the original armchair detective, C. Auguste Dupin,
who uses his genius and unusual powers of observation and deduction to solve crimes that baffle the police.

これら3作とも 創意に富む素人探偵の C・オーギュスト・デュパンを主役にし
犯罪を解決する非凡な才能と 類まれなる観察力と推理により 警察を困惑させる犯罪を 解き明かします

NEW WORD

feature:特徴、顔立ち、特集する、主演させる

動詞・名詞どちらも同じスペルです。

NEW WORD

armchair:名詞では「肘掛け椅子」、形容詞では「実情に疎い」「実際の経験のない」「机上の空論的な」の意味があります。

肘掛け椅子に座っているだけで実務経験のない評論家が語源なんだそうです。

NEW WORD

deduction:控除、差し引き、推論

NEW WORD

baffle:困惑させる、失敗させる

rica
rica

ポーは他にも様々なジャンルを書いたそうです。

風刺、月への気球旅行記、瀕死の患者を催眠によってトランス状態にした話、南極への冒険小説、天体物理学の論文など。。

An appreciation of Poe’s career wouldn’t be complete without his poetry:
haunting and hypnotic.

ポーの経歴の評価は 彼の詩を語らずして完結しません
彼の詩は心を不安にさせ しかも催眠状態に誘います

NEW WORD

appreciation:感謝、評価、鑑賞

「感謝」以外の意味も押さえておきたいですね。

NEW WORD

haunting:忘れられない、絶えず心に浮かぶ

NEW WORD

hypnotic:催眠の、催眠術の

rica
rica

「大鴉」(おおがらす)という作品では、語り手が自身の悲しみをただ同じを音を繰り返すだけの鳥に投影させました。

ポーの代表的な詩のひとつです。

ポーの暗く哀しい人生

rica
rica

なんだか鬱々とした作品が多いですが、

ポー自身の人生も決して明るいものではなかったようです。

He was haunted by the loss of his mother and his wife, who both died of tuberculosis at the age of 24.

24歳で結核で亡くなった 母と妻のことで 苛まれていました

NEW WORD

haunt:悪い記憶などが絶えず思い浮かぶ、悩ませる、幽霊が出る・つきまとう

先ほどhauntingが出てきましたね。基になる動詞がこちらです。

Poe struggled with alcoholism and frequently antagonized other popular writers.

ポーはアルコール依存症に苦しみ 頻繁に他の人気作家達の 反感を買っていました

NEW WORD

antagonize:敵に回す、反感を買う

Much of his fame came from posthumous
– and very loose
– adaptations of his work.
And yet, if he could’ve known how much pleasure and inspiration his writing would bring to generations of readers and writers alike,
perhaps it may have brought a smile to that famously brooding visage.

大半の彼の評判は死後
ーとても大まかに
ー改作された作品から生まれました
にも関わらず もし彼の作品がどれだけ 多くの楽しみと刺激を数世代に渡り 読者と作家にも もたらしていることを 知ることができれば
あの有名な陰気な顔に もしかしたら 笑顔をもたらせてくれるかもしれません

NEW WORD

posthumous:死後の、著者の死後に出版された

NEW WORD

brooding:陰気な、不気味な

NEW WORD

visage:顔、顔立ち

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いかがでしたか?

ポーの暗く鬱々とした世界観は、好みが分かれるところかもしれません。

いずれにせよ、多くの珠玉の作品を生み出し、近代推理小説の礎を築いたりと、その功績は目を見張るものがあります。

一度だけでも、手にとってみてはいかがでしょうか。

こちらの短編集には、7つのお話が入っています。

  1. 黄金虫
  2. ヴァルドマール氏の死の真相
  3. 赤き死の仮面
  4. 告げ口心臓
  5. メールシュトレームの大渦
  6. アッシャー家の崩壊
  7. ウイリアム・ウイルソン

長編小説は少し尻込みしてしまいそうですが、短編なら挑戦してみたくなりますね。

読書の幅を広げて、人生を豊かにしましょう。

それでは♡

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