こんにちは、ricaです。
TED Talks を300コンテンツ以上視聴してきた私が、おすすめの TED Talks を解説付きで紹介します。
Talkの内容を要約しながら英単語やフレーズなどピックアップしています。
英語学習にも、日々の学びにもお役立ていただけると思いますので是非ご覧ください♩
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みなさんは一日どれくらいスマホを触っていますか?
最近ではスマホなしでは生活ができないくらい、私たちの生活に溶け込みインフラと化しているスマホですが、
私たちの大切な時間を奪い心の健康を脅かすような中毒性の高いアプリ・コンテンツもありますよね。
今日のTalkは比較的易しめです。私たちスマホに依存しすぎだよね、ちょっと離れてみようねという内容です。
みんな分かりきっていることですが、改めてその重要さに気付かされます。
改めて、このTalkの要旨です。
- テック企業で働く親ほど子供にiPadやスマートフォンを与えていない
- SNSやゲームなど幸福度を下げるアプリに費やす時間は、運動や読書などの有益なアプリの3倍
- 幸福度を下げるアプリを使い続けてしまう理由は「やめどきがない」こと
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Why our screens make us less happy
なぜ画面を見て過ごしていると幸せから遠のくか
Adam Alter
アダム・ウォルター
2017年4月
09:17
スピーキングのスピードはやや速めですが、
難しい単語・聴き慣れない単語はほぼ出てきませんので、
リスニングに自信がついてきたという方に是非挑戦してみていただきたいtalkです。
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株主総会でドッグフードを食べる社長がいるという噂
So, a few years ago I heard an interesting rumor.
数年前に おもしろい噂を 耳にしました
このプレゼンの出だし、さすがだなと思います。
なになに?と興味をひきますよね。
Apparently, the head of a large pet food company would go into the annual shareholder’s meeting with can of dog food.
And he would eat the can of dog food.あるペット・フード会社の社長は 定時株主総会に出席するときには ドッグフードを持参し それを食べていたというのです
自分が食べても良いと思えるぐらい良い商品だということをアピールするためですね。
This strategy is now known as “dogfooding,” and it’s a common strategy in the business world.
今では この戦略は 「ドッグフーディング」と呼ばれ ビジネスの世界では よく使われています
ただ、この戦略に当てはまらない事例があるといいます。社員が自社の商品を使わないのです。
Turns out there’s one industry where this happens in a common way, in a pretty regular way,
and that is the screen-based tech industry.実は ある業界では それが普通に行われていて 当たり前になっています 電子機器の画面にかかわる テクノロジー業界です
2010年にスティーブ・ジョブズがiPadを世に送り出した時、
記者はこのように質問したそうです。
“Your kids must love the iPad.“
「お子さんたちは さぞiPadをお気に入りでしょう?」
ところが、ジョブズはこう答えたそうです。
“They haven’t used it. We limit how much technology our kids use at home.“
「子どもたちは使っていないんだ うちでは テクノロジーを使う時間を 制限しているからね」
もちろんジョブズだけが例外ではなく、テック業界ではこれがごく普通のことなんだそう。
In fact, there’s a school quite near Silicon Valley called the Waldorf School of the Peninsula,
and they don’t introduce screens until the eighth grade.
What’s really interesting about the school is that 75 percent of the kids who go there have parents who are high-level Silicon Valley tech execs.事実 シリコン・バレーの すぐそばにある学校 ウォルドルフ・スクール・オブ・ ザ・ペニンシュラでは
中学2年まで コンピューターを使いません
とても興味深いのは その学校に通う子どもの75%が シリコン・バレーにある 優良ハイテク企業の幹部を親に持つことです
2007年にiPhoneが発売されてから、私たちがスマホを見る時間はどれくらい伸びたのか?
この事実に驚いたスピーカーのアダムさんは、画面が日々の生活に与える影響を研究してきました。
以下のグラフは、私たちの24時間の平均的な使い方を年別に表したものです。
大部分はそれほど変わっていません。
Survivalというのは、食事や入浴、子供のお世話などの時間です。
これらの最低限必要な時間を差し引いて残った白いスペースが、自由時間ですね。
アダムさんはこの自由時間がいかに私たちにとって大切なものであるか訴えます。
That’s the space where we do things that make us individuals.
That’s where hobbies happen, where we have close relationships, where we really think about our lives, where we get creative, where we zoom back and try to work out whether our lives have been meaningful.いろんなことをして 自分らしくある時間です
この時間で 趣味をしたり 人との絆を深めたり 人生について思いを巡らせたり 創造的な活動をしたり 一歩下がって 人生を見つめ直し 有意義に過ごせてきたか 考えたりもします
We get some of that from work as well,
but when people look back on their lives and wonder what their lives have been like at the end of their lives,
you look at the last things they say — they are talking about those moments that happen in that white personal space.
So it’s sacred; it’s important to us.仕事で自分らしくいられる場合も ありますが
人生を終わる手前で それまでの人生を振り返って どうだったか考えた人が 語るのは
結局のところ その白色の個人の時間に 起こったことでしょう
だから その時間は 神聖で重要なのです
この考え方、私はすごく心に響きました。
私たちは自由時間を軽んじすぎているなと。
自由時間を確保するために仕事や家事を制限することが悪だと考える世の中は、本当に変わっていかないといけないですよね。
では、実際に私たちはこの白色の貴重なスペースを、どれくらいスマホに費やしているのでしょうか。
以下グラフをご覧ください。赤色が画面を見ている時間です。
This yellow area, this thin sliver, is where the magic happens.
That’s where your humanity lives. And right now, it’s in a very small box.こちらの黄色の 細長い部分が すてきなものが生まれる時間
人間らしくいられる時間です 今や こんなに小さくなっています
とはいえ、赤い部分全てが悪ではないですよね。
その点はアダムさんももちろん認めています。
Well, the first question is: What does that red space look like?
Now, of course, screens are miraculous in a lot of ways.まず考えるべきは この赤い部分がどんなものか です
もちろん この画面は いろんな意味で 素晴らしいものです
アダムさんはNY在住ですが、オーストラリアの家族と息子さんをビデオチャットで会話させているそうです。
こういうところは、デジタルの恩恵を受けていますよね。
出会い系、SNS、ゲームアプリは私たちの不幸度を上げている
One thing you can do is ask yourself: What goes on during that time?
How enriching are the apps that we’re using? And some are enriching.1つできるのは こう自問することです この時間に 何が起こっているか?
そのアプリを使うことで 心や生活が豊かになっているか?
当然、使っていることで心や生活が豊かになるアプリもたくさん存在します。
If you stop people while they’re using them and say,
“Tell us how you feel right now,” they say they feel pretty good about these apps — those that focus on relaxation, exercise, weather, reading, education and health.
They spend an average of nine minutes a day on each of these.こうしたアプリの場合 使っている最中に
「今 どんな気分?」 と尋ねられた人は 「すごく良いよ」 と返事するでしょう
リラックス、運動、天気、読書 教育や健康にかかわる― アプリの場合です
こうしたアプリはそれぞれ 1日平均9分 使われています
一方、以下図の右側部分は、使っているときに「どんな気分?」と聞くと、「あまりよくないね」という回答があったアプリです。
まぁ、想像の通りですよねw
そしてこれらのアプリに使っている時間は27分だそうです。
people spend 27 minutes a day on each of these.
We’re spending three times longer on the apps that don’t make us happy.
That doesn’t seem very wise.これらのアプリの 1日の使用時間は それぞれ27分です
私たちは 幸せになれないアプリに 3倍もの時間を費やしているんです
あまり賢いとは思えませんね
昔のエンタメには”やめどき”があった
One of the reasons we spend so much time on these apps that make us unhappy is they rob us of stopping cues.
不幸になるアプリに これほどの時間を費やす― 1つの理由は やめどきが ないことです
Stopping cues were everywhere in the 20th century.
They were baked into everything we did.20世紀には やめるきっかけは どこにでもありました
何にでも組み込まれていました
think about newspapers; eventually you get to the end, you fold the newspaper away, you put it aside.
The same with magazines, books — you get to the end of a chapter, prompts you to consider whether you want to continue.例えば 新聞で言えば いつかは最後のページになって 新聞をたたんで 片づけますね
同じことが雑誌や本にも言えて 章の終わりに来たら 続けて読もうか 考えますよね
テレビも同じです。番組はいつか終わり、1週間後までおあすげになりますね。
But the way we consume media today is such that there are no stopping cues.
The news feed just rolls on, and everything’s bottomless:
Twitter, Facebook, Instagram, email, text messaging, the news.でも 今のメディアとの接し方では やめるきっかけが ありません
新着情報がどんどん送られてきて すべてが底なしです
Twitter、Facebook、Instagram 電子メールやショート・メッセージ ニュースなど
ダイムラー社では、休暇中の社員にメールすると「社員が休暇中ですのであなたのメールは削除しました」と返信が来る
ここで少し話題を変えて、仕事のオンオフスイッチをうまく切り替えられている企業の例が紹介されます。
So, we can get a cue about what to do from Western Europe,
where they seem to have a number of pretty good ideas in the workplace.どうすれば良いかを考えるヒントが 西ヨーロッパにあります
職場で たくさんの素晴らしいアイデアが 採用されています
This is a Dutch design firm.
And what they’ve done is rigged the desks to the ceiling.
And at 6pm every day, it doesn’t matter who you’re emailing or what you’re doing, the desks rise to the ceiling.オランダの例を1つ挙げます こちらは ある設計事務所です
ここでは 机が天井から吊るされているんです 毎日夕方6時になると 誰にメールをしていようが 何をしていようが 机が天井まで上がっていきます
そして空いたスペースはヨガスタジオになったりダンスクラブになったりするそうです(笑)
さて、もう一つ別の例です。
At Daimler, the German car company, they’ve got another great strategy.
ドイツの自動車メーカーのダイムラーでは また違う秘策があります
ダイムラーはベンツの親会社ですね。
When you go on vacation,
instead of saying, “This person’s on vacation, they’ll get back to you eventually,”
they say, “This person’s on vacation, so we’ve deleted your email. This person will never see the email you just sent.”休暇に入ると
「担当者が休暇中ですので 追ってお返事します」 と言うのではなく
「担当者が休暇中ですので あなたのメールは消去いたしました 先ほどのメールを 担当者が見ることはありません」
“You can email back in a couple of weeks, or you can email someone else.”
「2週間後に再びメールいただくか 別の者にメールしてください」
これの取組自体が素晴らしいかどうかはさておき(笑)、
この話が本当だとすると、なかなか世の中のワーカホリックな人たちにはインパクトを与えられますよね。
デジタルデトックスのための初めの一歩
But of course, that doesn’t tell us much about what we should do at home in our own lives,
so I want to make some suggestions.でも もちろん これだけでは 日々 家でどう過ごせば良いか 分かりませんね
いくつかご提案をしたい と思います
例えば毎日5時から6時の間は携帯電話を使わないという目標を立てても、生活リズムが毎日同じわけではないので難しいですよね。
それより良い方法があると言います。
I think a far better strategy is to say, I do certain things every day, there are certain occasions that happen every day, like eating dinner.
実は もっと良い方法があります 毎日 必ずすることがありますね 毎日 繰り返される時間があります 例えば 夕食です
Sometimes I’ll be alone, sometimes with other people, sometimes in a restaurant, sometimes at home,
but the rule that I’ve adopted is: I will never use my phone at the table.
It’s far away, as far away as possible.1人のときもあれば 人と一緒のこともあるし レストランのときもあれば 自宅のときもあります
私のルールは 「食事のときは携帯電話を使わない」ことです
携帯電話は遠くに置きます できるだけ遠くにです
Because we’re really bad at resisting temptation.
But when you have a stopping cue that, every time dinner begins, my phone goes far away, you avoid temptation all together.誘惑に負けやすいのが 人間ですから 夕食が始まる度に 私が携帯電話を遠くにやることが あなたの やめどきにもなり みんな 一緒になって 誘惑を乗り越えられます
夕食をやめ時のきっかけにするということですね。
最初はとてもつらいそうですが、だんだん慣れてくるみたいです。
You overcome the withdrawal the same way you would from a drug,
and what happens is, life becomes more colorful, richer, more interesting — you have better conversations.ドラッグ断ちと同じで 禁断症状を克服すれば
そこには もっと彩り鮮やかで 豊かで おもしろい― そんな世界が待っています 会話の質も上がります
I think it’s a fantastic strategy, and we know it works, because when people do this — and I’ve tracked a lot of people who have tried this — it expands.
素晴らしい戦略です みんな これが有効だと知っています これをすると― 試した人を追跡調査したのですが― その幅が広がっていくんです
They feel so good about it, they start doing it for the first hour of the day in the morning.
They start putting their phones on airplane mode on the weekend.みんな とても気に入って 毎朝 起きてすぐの1時間も 同じことをするようになり
週末には携帯電話を 機内モードにするようになります
機内モードはオフラインになりつつカメラ機能だけは使えるからだそうです。
It’s a really powerful idea, and we know people feel much better about their lives when they do this.
すごく効果のあるアイデアで こうすると みんな 日々の生活がもっと快適になるんです
So what’s the take home here? Screens are miraculous; I’ve already said that, and I feel that it’s true.
But the way we use them is a lot like driving down a really fast, long road, and you’re in a car where the accelerator is mashed to the floor, it’s kind of hard to reach the brake pedal.さてお伝えしたかったのは― 画面は素晴らしいものだ とお話ししましたが それは事実だと思います でも 私たちは 長い道路を全速力で 走り抜けるように 画面を使っています まるで車のアクセルを めいっぱい踏み込んで ブレーキ・ペダルには 足をかけにくいほどです
You’ve got a choice.
You can either glide by, past, say, the beautiful ocean scenes and take snaps out the window —
that’s the easy thing to do —
or you can go out of your way to move the car to the side of the road, to push that brake pedal, to get out, take off your shoes and socks,
take a couple of steps onto the sand, feel what the sand feels like under your feet, walk to the ocean, and let the ocean lap at your ankles.ここで選ぶことができるんです
美しい海景色を 滑らかに走り去りながら 窓から写真を撮って終わりにするか
― 簡単なことですね
あるいは 道を外れて 車を路肩に移動させ ブレーキを踏み 外に出て 靴と靴下を脱いで
砂の上に踏み出し 足の裏で砂の感触を 確かめながら 海まで歩き 足首まで海につかるかです
車を路肩に止めてから海につかるまでの一連の表現が小説のようで素敵だな〜と感じました。
take a couple of steps onto the sandで砂浜を歩きながら目の前に広がる絶景を噛み締める様子が伝わりますし、
put ankles in the seaなどではなく、let the ocean lap at your anklesとしているのがお洒落じゃないですか!?笑
最後はこのように締め括ります。
Your life will be richer and more meaningful because you breathe in that experience, and because you’ve left your phone in the car.
この方が より豊かで 意義深い人生を歩めるでしょう その経験のなかで 息をしているのですから それに 携帯電話は 車に置いてきていますから
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いかがでしたか?
最後もお洒落に終わりました。笑
今回はどれも私たちの既知の情報、あるいは容易に想像ができる内容だったと思いますが、
改めてtalkを見てみると色々と気付かされる部分があるかと思います。
幸福度を下げるアプリを見る時は、大切な時間をこのようなコンテンツに費やしてしまっていることを意識して、できるだけ時間を短くできるように強い心を持つようにしたいですね。
今回はここまで。それでは♡
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